ダイエットのための食事法として「糖質制限」と同様に、今注目されている「グルテンフリー」。
どちらも炭水化物を食べないダイエットだと思っていませんか?
実はこの2つは全く違うものです。
「糖質制限」ダイエットは、これまでもご紹介してきましたが、糖質を制限することによりインスリンの分泌を抑え、中性脂肪として体内に貯蓄されにくくなるというもの。
「グルテンフリー」は、グルテンアレルギーの治療目的や腸疾患の予防・改善のための食事療法。
腸内環境が改善することによって、痩せやすい体質になり、美肌効果が期待できるメリットがあります。
今回は「グルテンフリー」と、その効果的なダイエット法についてご説明していきましょう。
そもそもグルテンってなに?
「グルテン」とは、小麦やライ麦、大麦などの胚乳から生成されるタンパク質の一種です。
「粉」の時点では存在せず、水を加えてこねると、「グルテン」になるのです。
「グルテン」は、粘りや弾力性を出す性質があり、パンを膨らませたり、もちもち食感を出したりするのに使われますね。
その成分のどこにダイエットに適していない要素があるのでしょうか?
グルテンはダイエットの大敵!
「グルテン」は過剰に摂取し過ぎると「腸の炎症」を引き起こす場合があり、さまざまな体調不良を引き起こします。
なかでも特に「グルテンの中毒性」が問題。
体の中で分解された「グルテン」の一部成分の物質配列がモルヒネと類似しており、強い「中毒性」があるとされています。
それにより、必要以上に食べ物を欲しくなってしまうので、結果として肥満を引き起こす原因となってしまいます。
無性にラーメンが食べたい!パンやパスタをやめられない!という人は「グルテン中毒」かもしれません。
では「グルテン」が含まれている食品、含まない食品は何があるのでしょうか?
グルテンを含む食品、含まない食品は?
小麦やライムギ、大麦が原料の食品は「グルテン」を含みます。
- パン・パスタ・うどん・ラーメン・ピザ
- 餃子・ワンタン・中華まんの皮・お好み焼き・たこ焼き・揚げ物の衣
- カレーやシチューのルー
- 小麦粉を含むケーキやお菓子
- 十割蕎麦以外の蕎麦
- 麦みそ・あわせ味噌
- 麦焼酎・ビール・発砲酒・醸造酢
など…
日常生活で食べているほとんどの食品が該当しますね。
ですが、グルテンフリー商品以外に、「グルテン」が含まれていない食品も結構あります。
- グルテンフリーオーツ(米・とうもろこし・ソルガムキビ・キヌアなどの穀物および疑似穀物)
- 米粉(玄米粉)でつくられたパン・麺・パスタ・マカロニなど
- 豆類・大豆製品(納豆・豆腐。投入・油揚げなど)・ナッツ・種子類
- 野菜・生肉・魚介類・卵・果物・キノコ類
- 乳製品・春雨・しらたき・葛切り・こんにゃく・十割蕎麦
- ワイン・蒸留酒・日本酒(純米系・本醸造系)
- 砂糖・塩・蜂蜜・醤油(小麦不使用のもの)
小麦の替わりに米や米粉を置き換える方法は、グルテンフリーに対して効果的です。
グルテンフリーによって、アレルギー症状の緩和やカルシウム吸収力の向上による骨密度の強化、腸内環境の免疫力アップなど、期待される効果は様々。
ダイエットはもちろん、健康づくりや体質改善にもつながる「グルテンフリー」。
体の事を考えながら、お試しするのも1つの手かもしれません。