【動画】MCTオイルで認知症予防!?認知症予防医 広川慶裕先生に聞くMCTオイルの可能性

MCT定期CP

高齢化に伴い、日本国内において年々増加傾向にある認知症。その認知症の中でも最も多いとされるアルツハイマー型認知症に対する効果が期待できるとして、今MCTオイルが注目されています。
今回は、認知症の早期発見・早期治療に精力的に取り組まれている認知症予防医・広川慶裕先生をお迎えし、認知症におけるMCTオイルの有用性についてお話を伺いました。

対談者プロフィール
広川 慶裕
認知症予防専門クリニック「ひろかわクリニック」院長。1984年京都大学医学部卒。その後精神科医として認知症やうつ病などの精神疾患治療に専念されたのち、2014年京都府宇治市にて「ひろかわクリニック」を開業。臨床医学の第一線にて認知症治療と予防に取り組む。

動画で見たい方はこちら

【MCT×認知症①】認知症になりやすい人って?コロナの影響は?認知症の現状について専門医と深掘り!

【MCT×認知症②】食生活が重要!MCTオイルは認知症改善に効果あり

【MCT×認知症③】大事なのは食事・運動・脳トレ!認知症予防のポイントを伝授

おうち時間の急増が認知症リスクを高める!?

認知症における近年の動きや現状について教えてください。

日本の認知症患者数はコロナの影響でますます増加傾向に。

日本では、認知症患者数が年々増える傾向にあると発表されていますが、特に昨年からの新型コロナウイルスの影響によるステイホーム生活が続くことが原因で、更にその数は増えていくと予想されます。自宅に閉じこもることで日常生活における脳への刺激が減り、脳機能が衰えます。これが原因で認知症を発症しやすくなるのです。診察している限りでは、患者さんの認知機能が少しずつ低下傾向にあり、この半年でステイホームによる影響を目の当たりにしています。


そんな中、欧米ではここ数年で認知症発症率が低下しているとのことですが?

生活習慣の改善が認知症発症率低下の鍵。

そうですね、実際、欧米での認知症発症率はここ1、2年で10~20%下がっています。認知症については、生活スタイルを改善し、健康的な生活をおくることで予防が可能であることが知られていますが、欧米ではその知識が広く浸透し、健康意識が高まっているともいえますね。少しショッキングな話ですが、実は、認知症予防におけ薬物療法は2~3年ほどの延長効果しかないことが近年のデータで示されています。薬物療法ではなく、運動や食事、脳トレといった日々の生活習慣の改善を行うことのほうが認知症予防としての効果ははるかに有効であると考えています。


認知症の初期症状や見分け方はありますか?

「あれ?いつもと違う」といった感覚を意識する。

物忘れには「老化による物忘れ」と「認知症による物忘れ」があります。これらは別個に発生するものではなく、連続して徐々に認知症へと進行するものと考えられています。物忘れとは、血管の老化が原因です。では、どこをもって認知症による物忘れと判断するか。これが非常に難しいのですが、いつも見ている光景が「あれ?いつもと違う」という感覚(=不如意感)が出始めると、軽度認知障害(MCI)という認知症の前段階の可能性があると捉えています。これは本人が自覚できる初期症状の1つでしょう。他にも、普段なら問題なくやっていた複数動作のうち1つにミスが起きたり、忘れてしまったりといった注意力の低下も初期症状の1つであると考えます。実は、認知症の初期症状で1番早く低下する能力が、この注意力。この違和感をいかに早く発見するかがポイントになるでしょう。


家族など周りが気付ける初期症状のポイントはありますか?

集中力の欠如や時間のズレがポイント。

ぼーっとしている姿をよく見かける機会が増えたら、それは注意力低下のサインかもしれません。ご家族が離れた場所にいる場合は、会話から初期症状を見つけることができます。例えば、時間軸が離れているAとBの記憶があったとして、AとBの時間軸がグチャグチャになって会話している時は要注意です。例えば、両親との会話の中で、自分の幼少期の思い出話が学生時代の話にすり替わっているなんてことも。時間の感覚のズレが生じている場合は、認知症の前段階を疑ったほうが良いでしょう。


認知症になりやすい人の共通項はありますか?

神経質な性格は脳にとって大きなストレス!

きちっとした対応でないと気が済まない杓子定規の人は認知症になりやすい傾向にあります。常に注意を払っていることはすごく体力を消耗しますし、これを繰り返すことは脳にとってかなりのストレス。あまり神経質になり過ぎず脳を休ませてあげる心がけが必要です。それから食生活の乱れも共通項の1つ。年齢と共に甘いものが好きになっていき、制限なく食べてしまうようになると、生活習慣病の原因となり、認知症のリスクは高まります。また、甘いものを好んで食べるようになることは認知症の兆候の1つでもあります。私の推奨する糖質制限の食生活を行うことで、認知症は相当防ぐことができますよ。


認知症予防とMCTオイルの関係性とは

認知症予防において糖質を制限する理由は?

動脈硬化のリスク減!体と脳の老化を抑える効果が。

糖質は摂取すると血管の中にブドウ糖という体のエネルギー源として吸収されます。人は年齢と共に脳の細胞膜と血管が老化していきますが、老化することでブドウ糖が細胞の中に入っていきにくくなります。そうすると血管の中に行き場を失ったブドウ糖が溢れ、それが中性脂肪に置き換わるか、周りのアミノ酸と結合して老化促進物質である糖化産物(AGE)を作り出してしまいます。この中性脂肪と糖化産物が血管の中に溜まることで動脈硬化を引き起こし、体や脳の老化を進めるのです。つまり、糖質を制限することで動脈硬化を引き起こすリスクが下がり、結果、認知症予防に繋がると考えています。


認知症予防に良い食事はありますか?

高タンパクと良質な脂質、糖質制限を心がける。

認知症予防には、体を組成する食べ物を摂ることが大切です。卵やしじみといった栄養価の高い良質なタンパク質が最も重要。他にもえごま油や亜麻仁油、イワシやサバなどの青魚に多く含まれるEPAやDHAといった脳の働きを助けてくれるオメガ3系を多く含んだ必須脂肪酸、摂取後すぐに脳のエネルギーになるMCTオイルをオススメします。厚生労働省は推奨する割合は、「炭水化物:タンパク質:脂質」の摂取比が「6:2:2」です。しかし、福岡県の久山町で長年にわたって大規模な生活習慣病の疫学調査を行う久山町研究の研究データによると、この割合で食事をした場合、なんと糖尿病患者が増えたという結果に。炭水化物(=糖質)の割合が大きいため、正直脳にとってこの比率は望ましくありません。そこで私が推奨している比率は「3:4:3」です。炭水化物を抑え、タンパク質と脂質を多く摂ることを意識しましょう。


EPAやDHAなどオメガ3系の必須脂肪酸についてよく分かりません…。

細胞膜を安定化させる、脳には必要な栄養素。

EPAやDHAのオメガ3系の必須脂肪酸は、脳の細胞膜を安定化させるために必要な栄養素。細胞膜というのは脂肪酸が二重層になっていて、EPAやDHAはこの二重層を固定するための材料として使われます。これらが不足すると細胞膜の二重層が固定できず細胞膜が脆弱になり、その結果、細胞膜の働きが低下し認知症につながる恐れが。そうならないためにも、EPA・DHAを多く含んだ青魚やサプリなどを積極的に摂るようにしましょう。1日2g以上のオメガ3脂肪酸を摂取することで、細胞膜を安定させる効果が期待できますよ。


MCTオイルが認知症予防に効果的である理由を教えてください。

脳の第2のエネルギー“ケトン体”の生成を促進。

MCTオイルが認知症予防に効果的である理由は、脳のエネルギーとなるケトン体の生成を促進し、すぐにエネルギーとして使えることができるから。ケトン体というのは、肝臓で作られる脂肪由来のエネルギー源のこと。脳はこれまでブドウ糖が唯一のエネルギー源とされてきました。しかし、認知症の中でも最も多いとされるアルツハイマー型認知症は、脳がブドウ糖をうまく利用出来ないことが原因。そこで、ブドウ糖に代わるエネルギー源として注目されているのが、実はケトン体なんです。ブドウ糖の場合は、脳のエネルギー源となるまでにある程度の時間が掛かってしまいますが、ケトン体の場合、いち早く脳の細胞内に入り込むことができ、すぐにエネルギー源になることが可能。そのため、ケトン体生成を促進するMCTオイルを摂取することが、認知症予防に繋がります。

MCTオイルをどのように摂り入れたらいいですか?

大さじ1杯を1日3回。寝る前の1杯で脳にエネルギー補給を。

大さじ1杯のMCTオイルを1日に3回摂りましょう。その内の1杯は寝る前に摂ることをオススメします。寝ている間も脳はエネルギーを使いますが、この1杯で一晩使う脳のエネルギーを十分補うことができます。この時、カシスドリンクと一緒に摂るのもオススメです。カシス由来のポリフェノールは脳の血管を広げ、血流を増やす効果が期待できます。脳の血流を増やすことで、ケトン体が豊富な血液をスムーズに脳へ届けることができ、速やかに脳のエネルギー源になります。また、シークヮーサーに含まれるノビレチンも脳にオススメの栄養素です。


MCTオイルによる患者さんへの効果は感じられましたか?

約2週間で認知機能の改善の効果を実感!

MCTオイルを摂り始めたことで明らかに症状は良くなりました。まず目の表情がハッキリとした印象に変わりました。それから記憶力が改善された方もいらっしゃいます。もちろん個人差はありますが、約2週間位で効果が出始めて、ご本人も症状改善を実感されています。

今から実践できる!認知症予防のポイントとは

そもそも認知症って予防できるのですか?

遅いことはない!「食事の改善」「運動」「脳トレ」で認知症予防。

先ほどもお話しした通り、欧米では生活習慣の改善だけで認知症発症率が10~20%下がったというデータが報告されています。認知症予防は、「食事の改善」「運動」「脳トレ」の3つを実践すれば、相当予防できます。30~40代の早いうちから始めることが理想ですが、50代からでも遅いということはありません。気づいた時から予防を始めるようにしましょう。


認知症を発症した後でも改善の効果は期待できますか?

真面目に取り組めば認知機能の改善も。

認知症を発症した場合でも、“悪化させない”という意味では相当効果はあると思います。例えば、私のクリニックでもこれまで1500人程の患者さんを診察してきましたが、治療後に悪化した人はわずか10~20人程度です。また、患者さんの中には治療後に認知機能の改善が見られた人もいらっしゃいます。ただし、認知症発症後に改善を望むのであれば、しっかりと治療に取り組んでいただくことは必要不可欠です。そうすれば、相当改善は見られると思います。


広川先生考案の認知症予防策の1つである「認トレ®」について教えてください。

脳と体に刺激を与え、認知症発症の予防・改善を目指す。

認トレ®とは、「食事」「運動」「脳」の3分野から生活習慣に体系的アプローチを行い、認知症発症の予防・改善・遅延を目指すプログラムメソッドです。このメソッドに基づいた「認トレ®教室」では、脳と体に刺激を与えることを目的とした「運動トレーニング」「脳トレーニング」を行います。
※現在はコロナ禍により感染予防のため、オンライン教室のみ開催中です。

トレーニング種類 方法
運動トレーニング
(体への刺激)
2つ以上の動作を同時に行うデュアルタスク
(電話をしながらメモを取る、歩きながら話す、洗濯物を畳みながら歌を歌う)
脳トレーニング
(脳への刺激)
音読、図形の間違い探し、迷路、パズル、ナンプレ、百マス計算
問題は易しいもので構いません。易しい問題を解いている時のほうが脳の血流が増えるというデータがありますので、無理して難しい問題を解く必要はありません。

一人暮らしのご高齢の方で、なかなか人と話す機会もなく刺激を作ることが難しい場合でも、音読などで声を発することはとても大切です。それから買い物をすることも脳への刺激に繋がります。作る料理をイメージしながら買い物に行くという行為は、認知症予防に必要な遂行力を鍛えることができ、ある意味究極の認トレ®の1つとも言えるかもしれませんね。


犬や猫にも認知症ってあるんですか?

人間と同様。不足した栄養素のカバーで認知症予防。

犬や猫にも認知症はあります。近年は犬や猫の寿命も延びており、長命化に伴い認知機能の低下も見られます。初期症状としては人間と同様で嗅覚の低下が挙げられます。総合的な食事としてペットフードを日々与えていると思いますが、ペットフードにも不足している栄養素があるのだと思います。その不足している栄養素を何かしらの形で補ってあげることで、認知症の予防効果が期待できると思いますよ。

対談インタビューを終えて

脳の栄養不足を助けるMCTオイル。上手に活用しながら認知症予防。

一時期認知症予防として注目を集めたココナッツオイル。その上位版といえるのが、MCTオイルです。広川先生は認知症の中でもMCIの予防、治療にMCTオイルを積極的に取り入れてくださっている医師の一人。たくさんの事例をお聞きし、その有用性と効果に期待が膨らみました!

認知症予防医/認知症予防専門クリニック「ひろかわクリニック」院長
広川 慶裕
1955年大阪府出身。京都大学医学部卒業。麻酔科専門医・指導医として多くの実績を積む傍ら、精神病理学に興味を持ち精神科に転科。以後、認知症やうつ病、統合失調症などの精神疾患治療に専念。2014年に認知症予防の専門クリニック「ひろかわクリニック」と「品川駅前MCI相談室」を開院。認知症の早期発見と早期治療に取り組む。
【保有資格】
精神保健指定医
日本精神神経学会精神科専門医・指導医
日本医師会認定産業医

【主な著書】
2014年
『あなたの認知症は40歳からわかる!』(悟空出版)
『認知症予防トレーニング 認トレ 一生ボケない! 38の方法』(すばる舎)
2017年
『脳と体が若返る認トレで認知症にならない!』(オレンジページ)
『もの忘れ・認知症を防ぐ! 認トレ®ドリル』(池田書店)
2018年
『認知症 アルツハイマー病・レビー小体病・ピック病がよくわかる本』(主婦の友社)
『「認トレ®」で防ぐ認知症 ―完全4週間メソッド』(時事通信社)
『今すぐできる生活習慣術と認トレで認知症は予防できる!』(河出書房新社)
2019年
『運転の認知機能を鍛える本』(池田書店)
『1日10分!しっかり合格!運転免許認知機能検査』(笠倉出版社)
『脳が若返るまいにちの習慣』(サンマーク出版)
『自分でできる認知機能診断テスト』(笠倉出版社)
『もの忘れ・認知症が心配になったら読む本』(池田書店)
『認知症にならないクセづくり - 予防は何歳からでも! -』(ワニブックス )
『認知症の危険度がわかる自己診断テスト』(自由国民社)
2020年
『1日10分! しっかり合格! 運転免許認知機能検査 改訂第二版 』(笠倉出版社)
MCT定期CP