特定の食材を一定量毎日食べる、毎日3分するだけで痩せる!等、ダイエットの方法はさまざま。
ダイエットに関わる雑誌の記事やネットニュース、ワイドショーのコーナーをみなさん一度は目にしていると思います。
今回この記事では、効率よく痩せられると話題の「ケトジェニックダイエット」のデメリットについて紹介します。
ケトジェニックダイエットをすることで「体臭がきつくなる」「食べられるものが少なくなる」「お金がかかる」と言われていますが実際はどうなのか、気になることを解消します。
この記事を読んでいただくことで、ケトジェニックダイエットの良し悪し・自分にあっているかどうか、を判断する基準になります。
目次
ケトジェニックダイエットとはどんなダイエット?
ケトジェニックダイエットとは、糖質を制限し良質な脂質・タンパク質を摂り体内の脂肪を燃焼させていくダイエット方法です。
糖質を制限すると体脂肪の分解が起こり、肝臓で「ケトン体」が生成されます。このケトン体をエネルギー源として利用していきます。
今、自分の体に蓄えられている脂肪をエネルギー源とするので、痩せていく、というわけですね。
運動をするのが苦手だったり、運動の時間が取れないという方でも、ケトジェニックな食事に切り替えることでダイエットができるようになります。
ただ、ケトジェニックダイエットには、デメリットもあります。次の項目では、3つのデメリットを挙げ、併せてその対処方法もご紹介します。
ケトジェニックダイエットのデメリット
体臭がきつくなる
ケトジェニックダイエットを行うと、身体から甘酸っぱくツーンとした臭いがしてきます。
これは、体内に蓄積されていた脂肪が燃焼されると出る「ケトン体」の匂いで、ケトン体はアセトンという物質を含んでおり、独特の匂いがします。
ケトジェニックダイエットが成功している証拠でもありますが、他人に臭っていないか、気になりますよね。
匂いが気になる場合は、半身浴や運動で定期的に汗をかいて代謝をあげることで、体臭を和らげることができます。
また、ケトン体が体内に増えると、体が酸性に傾く傾向があります。
アルカリ性の食品(海藻類や大豆、梅干しなど)をとって中和させることで、ケトン体の匂いを抑えることができます。
食べられるものが少なくなる(栄養管理が難しい)
ケトジェニックダイエットでは、一般的に1日に取る糖質を50g以下に抑えます。
普段の食事でとっている主食、根菜、お菓子・アルコール・果物全般、こういったものは糖分が高いため、
ケトジェニックダイエット中は避けるべき食材となります。
その分、肉や魚、野菜・きのこ類・良質な脂質で栄養を補っていきます。
肉や魚・卵はタンパク質や脂質がとれますし、野菜・きのこ類・海藻食物繊維が豊富。栄養管理の上でも欠かせません。
結構お金がかかる
糖分の多い主食を減らし、タンパク質や食物繊維の多い食材を選んで食べていくと、当然のことながらお金がかかります。
糖質オフを謳う食品も最近は販売されていますが、通常の商品よりも割高のことが多いです。
コストを抑え目にしたい、という方は、やはり自炊をお勧めします。
「ケトジェニックダイエット レシピ」等で検索すると、自炊メニューのレシピを紹介した動画も増えてきたので参考にしやすいですし、フードデリバリーや外食でも、糖質オフのメニューを扱うお店が増えてきました。
自炊と外食をバランスよく取り入れることで、長く続けることもできると思います。
ケトジェニックダイエットのメリット
空腹を感じにくい
「お腹が空いた」という感覚は、実は「血糖値が下がっている」時に起こります。
糖質を制限し、体内の脂肪をエネルギー源とするケトジェニックダイエットでは、血糖値の大幅な上下がなく、空腹にもなりにくいメリットがあります。
メカニズムとしては、ケトジェニックダイエットで糖質を制限すると、肥満ホルモン「インスリン」の分泌が少なくなります。
インスリンは体内の血糖値を下げる働きをしますが、糖質を制限することにより、血糖値が乱降下せず安定します。
結果として、空腹を感じにくくなる、という仕組みです。
カロリー制限がない
通常のダイエットの場合、1日あたりの摂取カロリーを細かく気にしますが、ケトジェニックダイエットの場合、
それほど摂取カロリーを気にしないでもよい、と言われています。
これは「食べすぎてもいい」ということではなく、それほど細かく気にしなくても大丈夫ですよ、という意味です。
糖質を制限していることにより、血糖値の低下で引き起こされる空腹を感じること自体が減ります。
結果「○○を食べたい」という気持ちが、ダイエット前ほど出てこないので、カロリーをそこまで気にしなくてもいい、という面もあります。
脂肪を効率よく燃焼できる
ケトジェニックダイエットでは、糖質を制限することにより、体のエネルギー回路を糖質から脂質に切り替えます。
糖質回路から脂肪をエネルギー源とする「ケトン体回路」に切り替わることで、体内に蓄えられた脂肪を効率的に燃焼させる、
つまり効果的なダイエットができるようになります。
この際大切なのは、「体内に糖質があるとケトン体回路は働かない」という点です。
つまり、ケトジェニックダイエットを行うには、食事でとる糖質を制限する必要があります。
糖質が枯渇した状態が続けば続くほどケトン体回路が働きますので、
継続的に糖質を制限すると、ケトジェニックダイエットができるようになります。
初心者はまず「糖質制限」から始めるのがおすすめ
先述の通り、ケトジェニックダイエットの食事制限は難しく、またお金もかかることから、ダイエット初心者にはハードルが高いです。
これからダイエットを始める、という方には「糖質制限」からスタートすることをお勧めします。
一般的な糖質制限の場合、1日に取る糖質の量を70-130gの間で定めています。
あくまで「糖質」を制限するので、厳しいカロリー制限や激しい運動は必要ありません。
そういう点からも、初心者には糖質制限からダイエットを始めることをお勧めします。
まとめ
本記事では、ケトジェニックダイエットとは何か?、そのデメリットとメリット、初心者の方へ向けたお勧めのダイエット方法をご紹介しました。
初心者の方は糖質制限から、慣れた方は糖質制限の強度を上げるケトジェニックダイエットに移行する、等、
ライフスタイルやお財布事情に合わせて選んでいただくのがよいと思います。
この記事が、これからダイエットを始めたいという方や、ケトジェニックダイエットにご興味のある皆さまの一助になれば幸いです。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。