脳の健康考えていますか?
実は脳の老化の原因は、加齢ではないとの研究結果が話題になっています。
いつまでも若々しいイキイキした脳は、毎日の生活習慣で実現可能。
5月10日発売の雑誌「一個人」では、脳の機能低下のメカニズムや脳を活性化させるためのポイントが詳しく解説されています。
今回は、その中から少しだけ抜粋して紹介させていただきます!
▼2016年5月10日発売号 「一個人」
“脳の老化”は年齢が原因ではなかった
年齢とともに「記憶力が衰えた」とよく聞きますよね。
でも実際は、人間の脳機能は一生成長し続けるもの。
年齢の積み重ねと脳機能の低下はイコールではないのです!
最近の研究では、加齢とともに減少する脳細胞は、ほんの僅かで記憶力に影響を及ぼすほどではないとの結果も。
それでももし、最近記憶力が低下したなと感じる場合は、これまで脳に蓄積されてきた多くの情報の中から、必要な情報を素早く見つけることができないことがひとつの原因。
脳機能を活性化させれば改善が可能なのです!
脳機能を活性化させるためには?
脳機能の活性化のために大事なことは、生活習慣。
特に大事な生活習慣は
- 運動
- 食生活
のふたつ。以下で詳しく見ていきましょう。
運動
私たちの体は「脳が先にありき」ではなく、体からの刺激がまず最初。
動くことで脳に刺激を与え、 脳が活性化すると言われています。
まさに「考えるよりもまず行動」ということですね。
また、有酸素運動は、新しい脳の神経細胞をつくると言われています。
有酸素運動は、マラソンや筋トレなど激しいものではなく、30分程度のウォーキングなど軽いものでOK。
毎日継続して行うことがポイントです。
食生活
特に注目したいポイントは「血糖値」。
最近の研究では、食後の血糖値が高いと、アルツハイマー発病のリスクがなんと3.8倍になる、という驚きの結果も!
その理由は、血糖値が上昇すると、アルツハイマー病の原因となるアミロイドβという物質が脳に溜まりやすくなるため。
血糖値が上昇にしくい食事をすることで、アルツハイマーを予防することが可能です。
では、血糖値が上昇しにくい食事とはどのような食事でしょうか?
血糖値は、血液中のブドウ糖量のこと。
ごはんやパンなどに多く含まれる「糖質」を多く摂取すると急激に上昇します。
そのため、なるべく「糖質」を含む、いわゆる主食の量を減らし おかずを多めにする食事方法がベスト。
一気に糖質が体内に入ることを防ぐことで、血糖値の急上昇も防ぐことができます。
▼食事の例
お魚は毎日食べるのがベスト。
お肉は2日に一度程度に。
脳の活性化には脂質が不可欠!
もうひとつ、脳の活性化に必要なものが「脂質」。
「油は体に悪い」とよく言われますが、それは大きな誤り。
油の主成分「脂質」は、体の細胞をつくるなど重要な働きをする栄養素です。
また、高齢になるほど、従来のブドウ糖代謝が衰えて、脳が栄養不足になることも。
栄養不足になってしまうと、神経細胞の働きが低下し、認知症のリスクが高まります。
そこで、脳へ別ルートで栄養を届ける「ケトン体」が今注目されています。
「ケトン体」とは、脂質から肝臓でつくられる物質。
そして脂質の中でも特にMCTオイル(中鎖脂肪酸油)がよくケトン体を生成すると話題になっています。
糖質の摂取量を控え、ドリンクやスープ、料理などにMCTオイルを加えて毎食摂取するのがおすすめ。
毎日の生活習慣を変えて、いつまでもイキイキした脳を保ちましょう!