強い酸味と爽やかな香りが特徴のシークヮーサー。
一般的にジュースや料理のアクセントとして果汁が用いられる果実ですが、さまざまな健康効果が期待できることで注目を集めています。
今回は、シークヮーサーの栄養素・成分とその健康効果について解説しながら、おすすめの飲み方や摂取方法についても紹介していきます。
目次
そもそもシークヮーサーってどんな果物?
シークヮーサーは、南西諸島や台湾などを原産地とする柑橘系の果実です。
ミカン科の果物で和名をヒラミレモン(平実檸檬)といいます。
シークヮーサーの果汁は非常に酸味が強く、沖縄県特有の織物「芭蕉布(ばしょうふ)」の洗濯やシミ抜きにも使われていたことからシー(酸っぱい)クヮーサー(浸す)と名付けられました。
シークヮーサーは3~4cmくらいの果実で、青切りと呼ばれる熟す前のシークヮーサーは緑色で柑橘類特有の爽やかな酸味があります。完熟すると皮は黄色くなり、甘酸っぱい味に変わります。
日本におけるシークヮーサーの産地は大宜味村や名護市といった沖縄県中部で、主に下記5つの品種があります。
- 大宜味クガニ
- 勝山クガニ
- 伊豆味クガニ
- カーアチー
- 仲本シードレス
シークヮーサーは出荷時期によって用途が異なる
シークヮーサーの収穫時期は8月下旬から2月末までで、収穫時期によって用途が変わります。
8~9月に収穫されたシークヮーサーは「青切り物」と呼ばれ主に酢の物に、10~12月中旬に収穫された物は原液ジュースに、12月下旬~2月末に収穫された黄色く熟したシークヮーサーは生食用として出荷されます。
シークヮーサーに含まれている栄養成分とは?
シークヮーサーに含まれている栄養素は以下のとおりです。
- βカロテン:89μg1
- ビタミンE:0.5mg2
- ビタミンB1:0.08mg
- ビタミンB2:0.03mg
- ナイアシン:0.3mg
- ビタミンB6:0.03mg
- 葉酸:7μg
- パントテン酸:0.1mg
- ビタミンC:11mg
- ナトリウム:2mg
- カリウム:180mg
- カルシウム:17mg
- マグネシウム:15mg
- リン:8mg
- 鉄:0.1mg
特に主要成分である、βカロテン、ビタミンC、カリウム、カルシウムは他の柑橘系の果物と比べて豊富に含まれています。
長寿の秘訣!シークヮーサーの健康効果!
シークヮーサーには、沖縄県の「長寿」を支える果物と呼ばれており、さまざまなアンチエイジング効果が期待できます。その効果の秘密はシークヮーサーに含まれる以下の成分が関係しています。
- ノビレチン
- タンゲレチン
- ヘスペリジン
- リモネン
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
- ノビレチンの健康効果(血糖値上昇抑制、抗認知作用)
- タンゲレチンの健康効果(抗酸化作用、抗炎症作用)
- ヘスペリジン(血流改善作用、血圧上昇抑制、コレステロール抑制、抗アレルギー作用)
- リモネン(抗菌作用、免疫力の強化、リラックス効果、快眠促進効果)
ノビレチン
ノビレチンは柑橘系の果物の皮に多く含まれている成分で、中でも熟す前のシークヮーサーに最も多く含まれています。
ノビレチンには、
- 血糖値上昇の抑制
- 抗腫瘍活性
- 尿酸生産抑制
- 抗認知作用
といった働きが期待できることが分かり、注目を集めるようになりました。
中でも、ノビレチンは認知症を引き起こす原因とされる「脳の神経細胞ネットワーク機能の衰え」を回復させる働きがあることが分かり、認知症の予防・改善の特効薬として期待されています。
タンゲレチン
タンゲレチンは、ノビレチン同様柑橘系の果物の皮に含まれる成分で、シークヮーサーに豊富に含まれています。
- 抗酸化作用
- 抗炎症作用
- 抗腫瘍活性
- 神経保護作用
といった効果が期待できます。
ヘスペリジン
ヘスペリジンは、ポリフェノールの1種でビタミンPとも呼ばれており、シークヮーサーをはじめ、みかんやゆずといった柑橘類に多く含まれています。
- 血流改善作用
- 血圧上昇抑制作用
- コレステロール抑制
- 抗アレルギー作用
などの効果が期待でき、漢方の原料「陳皮」の有効成分としてはるか昔から使われています。また、ヘスペリジンには毛細血管の出血を防ぎ、血管を修復・強化する働きもあるとされています。
リモネン
リモネンは、レモンやみかんといった柑橘類の皮に多く含まれている油分の1種で、甘酸っぱく爽やかな香りが特徴です。
- 抗菌作用
- 免疫力の強化
- リラックス効果
- 快眠促進効果
などが期待できます。
このリモネンは、植物が紫外線や有害物質、害虫などの害から身を守るために作り出した成分で「ファイトケミカル成分」に分類されています。
シークヮーサーのオススメの飲み方・摂取方法
シークヮーサーの栄養素・成分を効率よく摂取できる理想の飲み方は「原液のジュース」ですが、かなり酸味が強いため、
- 水や炭酸で割る
- 甘さを加える
- 食べ物にかける
といった摂取方法がおすすめです。
水や炭酸で割る
シークヮーサーの原液を水や炭酸で割るとかなり飲みやすくなります。
シークヮーサーの原液50mlを5~8倍の水・炭酸で割るのがオススメです。
甘さを加える
シークヮーサーの酸味が苦手だという方は、原液にはちみつやシロップといった甘さを加えてみましょう。
水や炭酸で割った後に甘さを加えるとより飲みやすくなります。
食べ物にかける
サラダや唐揚げ、焼き魚といった料理のアクセントとしてシークヮーサーの果汁をかけて摂取するのもおすすめです。
料理がさっぱりし味が引き締まります。
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まとめ
シークヮーサーにはさまざまな栄養素・成分が豊富に含まれており、その健康効果は沖縄県の長寿を支えています。
中でも、シークヮーサーに含まれる
- ノビレチン
- タンゲレチン
- ヘスペリジン
- リモネン
といった成分には、抗酸化作用や血糖値上昇の抑制、血圧上昇抑制作用といった高いアンチエイジング効果が期待できます。
シークヮーサーは、
- 水や炭酸で割る
- 甘さを加える
- 食べ物にかける
といった方法で摂取するのがオススメです。
シークヮーサーは、身体や脳の健康寿命を伸ばす効果も期待できますので、ぜひシークヮーサーを日常の生活に取り入れてみてください。