「最近髪にハリやコシがなくなってきた気がする…」
「ケアしたいけど、家事や子育てもしながらだと難しい…」
「髪の毛に良い成分っていろいろ種類があってよくわからない…」
40代、50代と年齢を重ねるうちに、髪質の変化に悩まされている方も多いはず。
若い頃のように、ツヤのあるサラサラした髪の毛を取り戻して、家族や友人からも「キレイ」と言われたいですよね。
髪のエイジングケアやシャンプーなどを調べている中で、「ヘマチン」という成分を見聞きしたことがある方も多いのではないでしょうか。
「ヘマチン」とは、簡単に言うと髪の毛を補修してくれる成分のことです。
この記事では「ヘマチン」について、成分の性質やシャンプーの効果、選び方を解説していきます。
髪質改善をして、ハリやツヤ、コシのある髪の毛を取り戻したい方はぜひ参考にしてみてください。
目次
ヘマチンとは:タンパク質と結びついて髪質を改善
ヘマチンとは、人間や動物の血液(赤血球)のヘモグロビンを形成している成分の1つです。
ヘマチンはグロビンというタンパク質と結合して、ヘモグロビンとして体の中で活動しています。
そんなヘマチンだけをヘモグロビンから取り出すと、不安定な状態となり、ほかのタンパク質とくっついて安定しようとします。
そのため、ヘマチン入りのシャンプーを使うと、グロビンと似ているケラチン(髪の主成分のタンパク質)と結合するんです。
本来、血液(赤血球)の役割は体全体に酸素を運ぶこと。
そのためヘマチンには、髪の毛全体に酸素を運び、髪質劣化の原因にもなる「活性酸素」を除去する働きがあります。
つまり、ヘマチン入りのシャンプーを使うことで、髪のダメージを補修してサラサラになる効果が期待できるんです。
ヘマチン入りシャンプーの3つの効果
タンパク質と結びつくことで髪質を改善してくれるヘマチン。
ヘマチンが配合されているシャンプーを使うと、具体的に次の3つの効果が期待できます。
- 抜け毛や白髪の予防効果
- パーマやカラーの持続効果
- 傷んだ髪の毛のダメージ補修効果
それぞれ詳しく解説していきますね。
1.抜け毛や白髪の予防効果
ヘマチンには、抜け毛や白髪を予防する効果があります。
そもそも抜け毛の原因には、
- 頭皮の老化
- 男性ホルモンの活性化
などが挙げられます。
頭皮の老化には「活性酸素」が関係しています。活性酸素が増えるほど老化が早まり、頭皮だけでなく髪質も老いていきます。
また、女性は40歳前後から女性ホルモンの分泌量のが減少し始め、男性ホルモン(テストステロン)量が相対的に優位に働くため、ヘアサイクルが短くなり、毛が細くなり始めたり、抜け毛に繋がります。
ヘマチン入りシャンプーは、抜け毛の原因になる活性酸素を取り除いてくれるほか、男性ホルモンを抑えたりする効果があります。
活性酸素が減ることで、頭皮や髪の毛も若々しくなり、強くコシのある髪の毛が生えやすくなるのです。
白髪予防も同じように、ヘマチン入りシャンプーを使うことでメラニン色素を作る細胞を活発にさせ、黒い髪が生えやすくなる効果があります。
もちろん個人差はありますが、白髪が減ったり目立たなくなったりする効果が期待できます。
ただし、この効果はあくまでも、これから新しく生えてくる髪に対しての働きで、既に生えている白髪を黒くする効果ではありません。
2.傷んだ髪の毛のダメージ補修効果
ヘマチン入りシャンプーは、傷んだ髪の毛を補修し、ハリやツヤ、コシのある美しい髪の毛に導く効果があります。
1本1本にコシが出るため、髪の毛全体のボリュームがアップして若々しい印象に。
また、ヘマチンは髪の毛の主成分であるケラチンとしっかり結合するため、洗い流したあとも効果が持続するという特徴があります。
3.パーマやカラーの持続効果
ヘマチンには、パーマやカラーを長続きさせる効果もあります。
ストレートパーマやウェーブパーマの薬剤を使うと、髪のタンパク質の結合を解く「還元」と、再び結合させる「酸化」が起こります。
結合を解いた後に再び結合させることで、ストレートやウェーブの形状を固定する仕組みです。
前述したように、ヘマチンには酸素を吸収・運搬する働きがあるため、パーマをかけたあとの髪型も持続させる効果があります。
カラーの薬剤も同様で、染料と酸素が結合することで発色します。
ヘマチン入りシャンプーを使うことで、ダメージを抑えながらより強く発色させることができるんです。
おすすめのヘマチン入りシャンプーの選び方
ここまでヘマチンの効果についてご紹介してきましたが、ヘマチン入りのシャンプーもさまざまな種類があるため、いざ買おうと思っても「一体どうやって選べばいいの?」と迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
購入する際は、体質や髪質の悩みに合わせて、ヘマチン以外の特徴や成分もチェックするのがおすすめです。
次のようなポイントを確認しましょう。
- 体質に合わせて「アミノ酸系」or「ベタイン系」を選ぶ
- 髪質の悩みに合わせて「ノンシリコン」or「シリコン入り」を選ぶ
- 「加水分解ケラチン」「グリセリン」が入っているものを選ぶ
それぞれ詳しく見ていきます。
ポイント1.体質に合わせて「アミノ酸系」or「ベタイン系」を選ぶ
シャンプーの洗浄成分はいくつかあり、その中でも弱酸性で優しい使い心地の「アミノ酸系」と「ベタイン系」がおすすめです。
どちらも植物由来で似たような成分なのですが、次のようなメリット・デメリットがあります。
アミノ酸系 | ベタイン系 | |
特徴 | アミノ酸系の洗浄成分(ラウラミノプロピオン酸Na、ラウリミノジプロピオン酸Naなど)がメインに配合されたシャンプー。 | ベタイン系の洗浄成分(コカミドプロピルベタイン、ラウラミドプロピルベタイン、ココアンホ酢酸Na)がメインに配合されたシャンプー。 |
メリット | ・植物由来で肌にやさしい。 ・髪のタンパク質と成分が同じ。 ・頭皮のうるおい成分は残して、汚れだけを落としてくれる。 |
・植物由来で肌にやさしい。 ・アミノ酸系と成分が似ている。 ・価格が安い。 |
デメリット | ・価格が少し高い。 | ・アミノ酸系と比べると洗浄力が弱く、汚れを落としきれないことがある。 |
シャンプーの洗浄成分としてはアミノ酸系が理想ですが、その分価格は少し高めです。
ベタイン系はアミノ酸系と成分が似ていて、かつ価格も安いですが、洗浄力が弱いというデメリットが。普段汚れをしっかり落としてくれるシャンプーを使っている人は、少し物足りなさを感じてしまうかもしれません。
また、いくらヘマチンが入っていても、体質によっては、かゆみが出たりベタついてしまうこともあります。
レビューや口コミなども参考にしながら、自分に合ったシャンプーを探してみましょう。
ポイント2.髪質の悩みに合わせて「ノンシリコン」or「シリコン入り」を選ぶ
髪質の悩みに合わせて、ノンシリコンかシリコン入りかを選びます。
- ノンシリコン:シリコンが入っていないため、髪をボリュームアップしたい方におすすめ
- シリコン入り:髪の毛をシリコンでコーティングするため、まとまりのあるしっとりした髪質にしたい方におすすめ
ヘマチン入りシャンプーは、ノンシリコンのものが主流となっています。
購入の際はしっかり確認するようにしましょう。
ポイント3.「加水分解ケラチン」「グリセリン」が入っているものを選ぶ
ヘマチン以外の成分「加水分解ケラチン」「グリセリン」が入っているものを選ぶのがおすすめです。
加水分解ケラチンとは、髪の毛などに含まれるタンパク質のことで、羊毛由来のケラチンを加水分解(化合物が水と反応することにより起こる分解反応のこと)したものです。
保湿効果があり、髪の毛を補修したり保護したりする作用があります。
グリセリンは軟膏などにも使われているように保湿効果が高いため、頭皮の乾燥を防いだり、ツヤのある髪の毛を育てる作用があります。
ヘマチンシャンプーの購入はネットショップがおすすめ
ヘマチン入りシャンプーはドラッグストアなどの店頭か、ネット通販でも購入できます。
一般的なシャンプーと比べると取り扱っている店舗が少ないため、Amazonやメーカー公式サイトなど、オンラインショップで購入するのがおすすめです。
ヘマチン入りシャンプーは、髪に良い成分が豊富に含まれているため、比較的価格が高い傾向にあります。
上でご紹介したポイントも参考に、ぜひ自分に合ったシャンプーを選んでみてください。
まとめ
ここまでヘマチンの成分やシャンプーの効果、選び方について解説してきました。
ヘマチンは髪の毛のダメージを補修したり、抜け毛や白髪を予防したりする効果が期待できます。
ヘマチン入りシャンプーもさまざまな種類がありますので、体質や髪質に合わせて選んでみてください。
ぜひこの記事をきっかけに、ハリやツヤ、コシのあるキレイな髪の毛を手に入れて、自信あふれる毎日を送りましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。